糖尿病内科|はたのだい駅前内科・糖尿病クリニック|旗の台駅徒歩1分の内科・糖尿病内科

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糖尿病内科

糖尿病内科|はたのだい駅前内科・糖尿病クリニック|旗の台駅徒歩1分の内科・糖尿病内科

糖尿病ってなに?

糖尿病内科

ブドウ糖は体にとってとても大切なエネルギー源として血液の中に存在しますが、この血液中のブドウ糖(血糖値と言います)が、一定の割合より多くなってしまう病気のことを言います。

なぜ血糖値が高くなってしまうの?

健康な人は、食事をすると一時的に血液中のブドウ糖が増えますが、すい臓から出ている「インスリン」というホルモンによってブドウ糖を体内に取り込んで、体内のエネルギー源として使うことができる状態にしてくれます。
このインスリンの働きによって、通常は血糖値を一定の範囲内におさめてくれているのですが、糖尿病の方は、このインスリンが少なかったり、インスリンを出していても体が感知してくれなかったりして、ブドウ糖をうまく血液中から体内に取り込めなくなってしまいます。そして血糖値が高い状態 (高血糖) が長く続くと、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。

糖尿病の種類はひとつじゃない?

糖尿病はいくつか種類がありますが、一般的に知られているものとしては、「1型糖尿病」「2型糖尿病」があります。日本では、2型糖尿病が大半を占めます。

2型糖尿病は、いくつかの遺伝因子と過食、運動不足、ストレスといった生活習慣が加わって、インスリンの働きを悪くしてしまい発症します。一方、1型糖尿病の場合はインスリンを作りだす膵臓内のβ細胞が壊されることにより、インスリンを出す力が弱まり、インスリンが出なくなる状態となります。
なお、1型糖尿病でβ細胞が壊される原因はよくわかってはおりませんが、免疫反応に異常があり、正しく働かないことで自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫」が関わっていると考えられています。自己抗体(抗GAD・IA-2・ZnT8抗体など)の血液検査は、1型糖尿病の診断の際に用いられます。

妊娠中の糖代謝異常について

以下の3種類に分けることができます。

  1. 妊娠糖尿病
  2. 妊娠中の明らかな糖尿病
  3. 糖尿病合併妊娠

妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めません。

当院では75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)で妊娠糖尿病の確定診断を行い、血糖値が高く必要であると判断された場合はインスリン導入いたします。出産直前までフォローさせていただきます。

診断基準

75gOGTTにおいて次の基準の1点以上を満たした場合に診断します。

  • 空腹時血糖値 ≧92mg/dL(5.1mmol/l)
  • 1時間値 ≧180mg/dL(10.0mmol/l)
  • 2時間値 ≧153mg/dL(8.5mmol/l)

妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されるため、検査が重要です。
特に肥満、糖尿病の家族歴のある方、高年妊娠、巨大児出産既往歴のある人などはハイリスクですので必ず検査を受けるようにしましょう。

お母さんが血糖値が高いとどうなるの?

お母さんが高血糖であると、おなかの中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症をおこすことがあります。

お母さん

  • 妊娠高血圧症候群
  • 羊水量の異常
  • 肩甲難産
  • 網膜症・腎症などの合併症の発症や悪化

赤ちゃん

  • 流産
  • 形態異常
  • 巨大児
  • 心臓の肥大
  • 低血糖
  • 多血症
  • 電解質異常
  • 黄疸
  • 胎児死亡など

妊娠中の明らかな糖尿病

妊娠期に糖尿病がはじめて見つかる場合があり「妊娠中の明らかな糖尿病」として別に判断されます。

診断基準

  • 空腹時血糖値 ≧126mg/dL
  • HbA1c≧6.5%
  • 随時血糖値≧200mg/dlあるいは75gOGTTで2時間値≧200mg/dlの場合は、妊娠中の明らかな糖尿病の存在を念頭に置き、基準を満たすかどうか確認する

糖尿病合併妊娠

  1. 妊娠前にすでに診断されている糖尿病
  2. 確実な糖尿病網膜症があるもの

妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分に管理し、糖尿病の合併症(網膜症や腎症)がある場合、その状態の評価を行った上で計画的に妊娠することも大切になります。

治療法

血糖の厳格な管理が最も大切で、血糖測定を行い管理します。もともと糖尿病がある方で妊娠の希望がある方は、内服薬で治療の場合、あらかじめ赤ちゃんに悪影響を与えないインスリン注射へ変更しておきます。また、妊娠中は運動療法があまり出来ないため、まず食事療法を行います。食事療法では、お母さんと赤ちゃんがともに健全に妊娠を継続でき、食後の高血糖を起こさず、空腹時のケトン体産生を亢進させないよう配慮します。
当院では、女性の管理栄養士が普段の食事や生活環境も考慮の上、食事のサポートを行っていきます。食事を1日4食~6食の分割食に変更しても血糖管理が十分に出来ない場合は、インスリン注射を用いて血糖値を調節していきます。妊娠が進むにつれ、インスリンの使用量が増えますが、ほとんどの場合産後には減量あるいは中止できることが多いです。

妊娠中はとても敏感な時期ですし、つわりなどでお食事のコントロールが難しい時期でもあります。少しでも心や体の負担が軽減できるように、糖尿病専門医、糖尿病療養指導士である看護師、保健師、管理栄養士が一丸となって妊娠中の血糖コントロールのお手伝いをしていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

糖尿病の主な症状

このような症状やお悩みがある方はご相談ください。

  • のどが渇き、水分を多く摂るようになった
  • 尿の回数や量が増えた
  • 最近、疲れやすい
  • 体重が減少してきた
  • 血糖値が高め
  • 家族や血縁者に糖尿病の人がいて自分も心配

糖尿病の症状は人によって様々です。初期は自覚症状が乏しく早期発見が難しい病気です。気になる症状がある方や、健康診断などで高血糖や尿糖を指摘された方はお早めの受診をお勧めします。

チームでのサポート

糖尿病は血糖コントロールの最適化に加え、網膜症・腎症・神経症といった最小血管合併症の定期的なチェック、心筋梗塞・脳梗塞などの大血管合併症の予防も含めた全身的な健康管理も必要な疾患です。
当院では糖尿病専門医を中心に糖尿病療養指導士、保健師、管理栄養士が一丸となり、患者さんに最適かつ専門性の高い包括的な医療を提供できるよう努めます

主な内容

  • 糖尿病について(病気と検査内容の説明など)
  • 糖尿病の治療について(食事療法、運動療法、薬の飲み方など)
  • ミニメド620G/640G/770Gインスリンポンプ使用
  • FGM(フラッシュグルコースモニタリング:フリースタイルリブレ)を使用し、TIR(Time in range)を考慮した血糖管理
  • 経口SGLT2阻害薬の導入と留意点
  • 経口GLP-1受容体作動薬の導入と留意点
  • GLP-1受容体作動薬(週1回製剤を含む)導入と留意点
  • インスリン導入と自己注射、自己血糖測定を始められる方への留意点
  • 低血糖/シックデイ/フットケアについて
  • 糖尿病と口の中の健康について
  • 日常生活の注意点と包括的な相談

フットケア外来

糖尿病の合併症の一つに足潰瘍(かいよう)や足壊疽(えそ)があり、それらが進行すると足の切断につながる可能性があります。いつまでも自分の足で歩いていくために、患者さんに適した日々のお手入れ方法を一緒に考え、実践できるようにお手伝いさせていただく場所がフットケア外来です。

当院では足のケアが出来るよう専用の足洗い場を設置いたしました。専門の看護師とともに足のケアのサポートをさせていただきます。

糖尿病教室

糖尿病や合併症の予防・治療には、患者さんやご家族に糖尿病について知っていただくため当院では色々なテーマで、医師、看護師、管理栄養士による糖尿病教室や他施設と連携した講演会を開催いたします。少人数制ですので、日々の療養で疑問に感じたことなどもご質問いただけます。お気軽にお越しください。